JOB & PEOPLE仕事・人を知る

大切なのは、伝えたい「思い」。
数字はそこに、力を与えてくれる

Y.F.株式会社かんぽ生命保険 主計部/2019年入社

Y.F.
学生時代~入社まで

好きな数学の分野に熱中し、
研究者に認められる成果が残せた

学生時代は数理科学科に所属し、幼少期から好きだった数学を専攻しました。私の専門分野はグラフ理論という離散数学の分野で、「四色問題」などでよく知られる彩色問題について研究を行いました。この分野は、いくつかの「点」とそれらを結ぶ「線」から構成されるグラフに特定の条件で色を割り当てることから派生した分野で、ネットワーク設計や交通計画など実生活と密接に関連しています。私の研究は、グラフの彩色に関する新たな概念を定義し、その概念の性質を証明やプログラミングによって明らかにしていくというものでした。なかなか思うような結果を生み出せず苦労した時期もありましたが、指導教員や先輩たちのサポートのおかげで、同じ分野の研究者にも認められるような成果を残すことができました。

プライベート

仕事は基本的にデスクワークです。そこで休日はできるだけ体を動かしてリフレッシュしようと考え、ランニングやテニスなどをしています。時々、いつものランニングコースを変えて、近所でまだ行ったことのないお店などを探索しています。また、プロ野球が好きなので、球場に足を運んで福岡ソフトバンクホークスの応援をするのも楽しみの1つです。声を出して気分をリフレッシュすることができます。もちろん、夏ごろからはアクチュアリー試験に向けて、1年でも早く正会員になることを目指して日々試験勉強に励んでいます。

今のお仕事

正確かつ迅速な決算情報の公開により、
企業とステークホルダーをつなぐ

主計部の使命は、株主、投資家、当社の保険契約者など、社内外のステークホルダーに対して、正確かつ迅速に決算情報を伝えることです。具体的な業務としては、財務状況や事業統計、そのほかの業績など、会社の決算情報を取りまとめてWebサイトなどで公開したり、保険会社が将来の保険金支払いなどを確実に行うために積み立てておく必要がある責任準備金の算出や保有契約数、消滅契約数などの事業統計を作成したりします。また、企業価値指標の算定や保険料および責任準備金の算出方法書に関する事項にも関与しています。
現在私が所属している担当の業務には、大きく分けてシステム業務と数理統計業務の2つがあります。システム業務では、決算データを作成するためのシステムの保守・開発を行っています。数理統計業務では、新契約数や死亡数などの事業統計の作成・分析を行っています。

印象的なエピソード

伝えたいことがあればこそ、
数字はその考えに説得力を与える

最も印象に残っているのは、会社の経済的価値を表すエンベディッド・バリュー(EV)の計測を担当した時のことです。将来収支シミュレーションでは、過去の自社実績に基づく死亡率や発生率などの前提条件を作成する必要があります。合理的な前提を設定するため、自社データや公表資料から根拠を集めて会社としての判断を決め、上司や外部コンサルタントに説明しました。その過程でデータの見せ方や論理性について何度も指摘を受け、根拠や説明方針を繰り返し検討しました。時間はかかりましたが、自分が設定した前提に基づくEVを公表できた時は大きな達成感がありました。
この経験から、アクチュアリーの仕事ではレベルの高い業務の中で常に合理的な判断が求められると実感しました。初めは数字を作ることに集中しがちですが、最も重要なのは自分が何を伝えたいのかであり、数字はその考えに説得力を与え肉づけするものだと意識するようになりました。
アクチュアリーは、専門知識で数理面から会社を支えることにやりがいを感じる方におすすめです。難易度の高い業務も多いですが、活躍の場は決算や商品開発にとどまらずリスク管理部門ややデジタル部門などにも年々広がっています。また、自分の考えを専門外の人に分かりやすく説明する場面も多く、数字や言葉による表現力・説明能力を活かしたい方も活躍できる職種だと思います。

大切にしていること

制度の細部までを理解することで、
正確に決算に反映できるシステムを作る

現在は、主にシステムの保守・開発業務を担当しています。会社の新商品発売などの制度改正や、システム利用者から受けたデータに関する要望を基に、関係部署や委託先と調整しながらシステム開発を進めていきます。例えば販売商品の内容が変更された場合、たとえ小さな変更に思えても、契約全体で見ると億円単位で決算値に影響を与えるため、正確にシステムに反映させなければなりません。効率的かつ分かりやすいシステムの構築を目指すうえでは、制度改正の内容を的確に理解したり、ドキュメントや過去の開発内容からシステムの仕様を読み解いたりする必要があります。また、リリースまでのタイトなスケジュールの中で同僚やベンダーとの円滑なコミュニケーションを取ることも重要です。

今後の目標

かんぽ生命の決算業務を
リードする人材になることが目標

かんぽ生命の魅力は、影響力の大きい仕事に携われることだと思います。当社は全国に多くのお客さまやステークホルダーを抱える大企業です。当社の新商品に加入したり決算数値に触れたりする人数を考えても、自分のかかわった仕事が多くの人々に知られることになります。さらに、かんぽ生命では若手でも会社の重要な業務に関与する責任ある役割を果たすことができ、高いモチベーションを持って日々業務に取り組むことができます。
私は入社以来、主計部で経済価値やリスク管理、自社の新契約・保有契約を扱う業務を経験してきました。これからは、法定会計を含めてさらに幅広い経験の中で数理的な知識や経験を積み重ね、より多角的な視点でかんぽ生命の決算をリードする存在となることを目指しています。
日々の業務では、広い視野を持ち、周辺業務にも関心を持つように心がけています。主計部の業務では、決算関連の知識や経験を身に付けるのは当然ですが、商品開発やフロントラインにも積極的に関心を持ち、情報を収集しています。担当業務の背後にある業務を理解することで、業務全体を広く体系的に把握することができます。そうすることで、例えば次の異動先で初めて担当する業務でも、私ならではの経験に基づいた価値を発揮できる機会を見出せると考えています。

キャリアパス

  1. 2019年4月本社 主計部企画室(負債評価・引受リスク管理担当)配属

    将来キャッシュフロー算出モデルの開発、エンベディッド・バリュー(EV)の算定、会計基準や健全性規制に関する動向調査、保険引受リスクの分析等に従事し、経済価値ベースの考え方を学ぶ。

  2. 2023年11月本社 主計部(負債システム・数理統計担当)

    責任準備金等算定(保険計理システムプログラム作成)等のシステム業務、および数理統計の作成や失効解約率/死亡率/特約支払率の調査・分析等の数理統計業務に従事し、法定会計やプロジェクト管理のノウハウを身につける。

1DAY スケジュール

  1. 7:30出社
  2. 8:00各種統計資料の作成
  3. 9:00朝会
  4. 9:30決算データに関する照会対応
  5. 11:30昼休憩
  6. 12:30システム開発に係るベンダーとの打合せ
  7. 14:30システム開発に係るテスト
  8. 15:30特約支払率に関する調査・分析
  9. 16:30退社