クレジット投資部2017年入社S.N.
難解な文章を仲間と読み解く。
納得できる答えを探す面白さ
大学ではフランス語学・フランス文学を専攻していました。きっかけは、「フランス語を話せるようになったらいいな」という、素朴な憧れでした。
そんな気持ちで選んだ専攻でしたが、ゼミで扱うのはフランス語で書かれた哲学者の文章など、言葉も内容も難しいものばかり。一人ではなかなか理解できず、週に何度も友人とカフェに集まり、辞書を引きながら一文ずつ読み解いていきました。「こうじゃない、ああじゃない」と意見を交わし、少しずつ解釈を深めていくことに、面白さを感じたのを覚えています。この経験で培った、対話を通じて考えを深める姿勢は、異なる立場の人と意見をすり合わせ、納得できる答えを探す今の仕事にも生きていると感じています。
就職活動では、「長く働けること」と「長く働く意義を感じられること」を大切にしていました。その中で、一緒に働く人や職場の温かい雰囲気に加え、社会や地域、お客さまの暮らしを支える仕事に長く携われる点に魅力を感じ、ゆうちょ銀行への入社を決めました。
入社後、初任地の店舗でお世話になった先輩が市場部門に異動し、その仕事について話を聞いたことが、市場部門に興味を持つきっかけとなりました。若いうちから専門性を磨けることに魅力を感じたほか、先輩が楽しそうに仕事を語る様子も印象的でした。なかでも当時の総合委託運用部(現:クレジット投資部)を希望したのは、英語を活かせることに加え、女性の先輩方も多く活躍していると聞いたからです。配属後も、長く活躍する先輩方の姿に、自分自身が働き続けていく上での心強さを感じています。
プライベート
もともとは海外旅行が好きでしたが、コロナ禍以降は東北や北関東の温泉地を巡るようになり、数えきれないほど足を運びました。乳頭温泉や酸ヶ湯など、出身地の関西とは異なる泉質や風景に惹かれ、今では月に一度ほどのペースで各地の温泉を訪れています。
最近は、運動不足を解消するために始めた街歩きにもハマっています。古地図アプリで昔と今の街並みを見比べながら歩くのが楽しく、一日に2〜3万歩ほど歩くこともあります。
帰省の際には、学生時代の友人や、初任地の奈良店で一緒だった同期4人で集まるのも楽しみのひとつです。近況を語り合う時間が、よい気分転換になっています。
日本ではまだ珍しい投資領域の最前線。
運用会社との交渉を重ね、新規ファンドを設定
市場部門のクレジット投資部で、「ダイレクトレンディング」という投資を担当しています。
ダイレクトレンディングとは、銀行を介さず企業に直接資金を貸し付ける手法です。ゆうちょ銀行では海外の運用会社が運用する、主に米欧の中堅企業向けローンへ投資するファンドに投資しています。ゆうちょ銀行が取り組みを始めた2018年当時は、国内での取り組み事例がまだ少ない投資分野でした。私は主に新規ファンドの設定を担当し、運用会社の選定や、契約書等の交渉を行っています。
運用会社の選定では、多くの資料やデータを取り寄せ、投資実績や運用体制が十分な水準にあるか、ゆうちょ銀行の運用方針に沿っているかなどを精査します。運用会社ごとに確認すべき点や提供される情報が異なるため、現地の運用担当者と英語で電話会議を行うなどやり取りを重ね、チームとして納得できるまで疑問点や懸念点を確認していきます。部内での検討に加え、リスク管理統括部とも連携し、投資の妥当性を様々な角度から確認します。
こうした検証を経て選んだ運用会社と、契約書の交渉を進めます。交渉では、運用会社の特色や強みを活かしながら、ゆうちょ銀行として譲れない条件を守ることが大切です。弁護士や会計士などの専門家に相談しつつ、一つひとつの論点について運用会社と意見をすり合わせ、双方が納得できる内容にまとめていきます。
ファンドの選定開始から投資実行までには、数か月から1年程度を要します。地道な確認や社内外の調整には根気が求められますが、こうして自ら設定に携わったファンドの運用収益が、ゆうちょ銀行の事業を通じて全国のお客さまの暮らしや地域社会を支える一助となっていることに、意義とやりがいを感じています。
運用会社を評価する仕組みをゼロから構築。
議論を重ね、納得できるものを見出していく
入社6年目に、ダイレクトレンディングの運用会社を評価する仕組みづくりで、主担当を務めました。運用会社の運用体制や投資成果を評価するため、チームでゼロから構築したものです。
当時は参考にできる先行事例が限られており、評価項目や基準から検討する必要がありました。
検討にあたっては、行内の他部署の担当者やファンド評価を専門とする海外の会社からも話を聞き、議論を重ねながら、評価項目や判定基準を一つずつ決めていきました。
上司から自分とは異なる視点での助言を受け、検討をやり直すこともありました。無事導入できるか何度も不安になりましたが、議論を重ね、予定通り導入することができました。
試行錯誤を重ねながらゼロから構築した仕組みは、導入後も毎年評価項目を見直し改善を重ねた結果、今では運用会社を多方面から評価できる、とても重要な業務としてチームに定着しました。立場の異なる人と議論を重ね、一つの形にしていく難しさと面白さを実感した経験です。
データに向き合い、その先にいる人と向き合う
正確な分析と信頼関係で、投資判断を支える
運用会社の選定や評価では、生のデータではなく集計・分析したデータが、部署や会社としての投資判断や最終評価の材料になります。私自身、生のデータを直接確認する最後の立場にいることを意識し、数値の正確さに責任を持っています。また、情報の選び方や伝え方も投資判断に影響するため、運用会社の実態を過不足なく伝えることを心掛けています。
提供された情報だけでは実態を捉えきれず、運用会社に追加の情報提供をお願いする場面もあります。以前、ある運用会社にデータ依頼をする際に、必要性を十分に説明できず、提供に難色を示されたことがありました。私からの説明だけでは理解を得られませんでしたが、面談に同席していた先輩が依頼の背景や目的を丁寧に説明したことで、最終的に協力を得ることができました。
この経験から、必要な情報を集め、分析を深めていくには、運用会社の方々の協力が欠かせないことを実感しました。同時に、自分自身も依頼の背景や目的を十分に理解し、相手に説明できることの大切さを学びました。以来、情報を依頼する際には、その必要性や目的を整理し、相手にも伝わるように準備することを心掛けています。
専門性を深め視野を広げていく。
自ら挑戦を続け、チームの挑戦を支える
これからも運用の仕事、特にダイレクトレンディングに長く携わり、専門性をさらに深めていきたいと考えています。この分野には、株式や債券などの伝統的な資産への投資に比べ、まだ分析や運用管理の方法を工夫する余地があり、自分たちで考えながら仕組みを構築していけることに面白さを感じています。
今後、挑戦したいことは二つあります。
一つは、これまで蓄積してきた投資データや知見を、必要なときに誰もがすぐ活用できる形に整理することです。チームメンバーの情報収集・確認の効率化を進めることで、より高度な分析や企画に時間を使えるようにしたいと考えています。
もう一つは、ゆうちょ銀行にとどまらず他社の投資手法や実務を学ぶことです。ゆうちょ銀行では、人材育成の一環として、企業派遣など社外で経験を積む機会が提供されることがあります。ファンドの運用実務に携わり、視野を広げることで、得られた知見をゆうちょ銀行の運用業務に還元したいと考えています。
223兆円という大規模な資金を市場で運用するゆうちょ銀行には、若いうちから責任ある仕事を任せる風土があります。私自身、入社後早い段階から様々な業務を担当しましたが、当初は専門用語や業務の進め方も十分に理解できず、何から手をつければよいか迷うことが少なくありませんでした。それでも、先輩方に一つひとつ教えていただきながら仕事を覚え、徐々に担当できる範囲を広げてきました。
これまでの経験を活かしてチームメンバーの挑戦を支えながら、私自身もプレイヤーとして挑戦を続け、専門性をさらに深めていきたいです。
キャリアパス
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2017年4月奈良店 窓口サービス部(現:金融サービス部(窓口担当))
貯金・送金などの金融商品の取扱いを担当。うち2か月間は奈良中央郵便局に出向し、郵便業務にも従事。
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2018年4月京都店 法人サービス部
給与受取口座の利用促進や、法人向けの決済・給与支払システムの契約手続きを担当。
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2019年4月総合委託運用部(現:クレジット投資部)
海外債券を主な投資対象とするファンドの運用・管理業務を担当。
同年9月からは、ダイレクトレンディングファンドのモニタリングや運営体制の整備等を担当。 -
2021年4月クレジット投資部
旧部署で担当していた業務に加え、ダイレクトレンディングファンドの選定や契約交渉等、幅広く担当。
1DAY スケジュール
- 9:30始業。社内外からのメールを確認し、その日の対応事項を整理
- 10:00運用会社から受領した資料・データを確認し、ファンドのモニタリングを実施
- 11:00ファンドの設定に関わる社内外の関係者との週次ミーティング
- 12:00昼食(社内の先輩や同僚とランチに行くことも)
- 13:00社内ミーティング。担当案件の課題や方向性を共有し、意見交換
- 14:00新規ファンドの投資前調査、投資承認資料の作成
- 16:00契約書の確認
- 17:30メール照会への対応など
- 18:15終業(友人と飲みに行ったり、家族とスーパー銭湯に出かけたりしてリフレッシュ)
