社員紹介総合職

自問自答を
繰り返しながら、
「点」の知識を
「線」へとつなぎ合わせていく

保険計理人室(主計部企画室兼務) 2018年入社

石井 翔一

PERSONAL 01

学生時代~入社まで

大学では数学科に所属し、代数、解析、幾何と純粋数学分野について幅広く勉強をしていました。学部4年から大学院では応用数学系の研究室に所属し、セル・オートマトンについて研究を行いました。セル・オートマトンというのは、時間と空間について離散な「セル」についての漸化式(時間発展方程式)のことで、例えば、交通渋滞のモデル化として使われます。多くの漸化式で解が得られておらず、挙動を探るためによくプログラムを書いてシミュレーションを行っていました。また、中学生~大学生に対して主に数学に関する指導を行っていた時期もありました。
漸化式やシミュレーションの考え方は実務でも使う場面がありますし、学生指導を通じて物事を分かりやすく伝えるというスキルが身に付いたように思います。今思うと、学生時代に取り組んできたことは現在の仕事に間接的に役に立っているのかなと感じます。

プライベート

今はアクチュアリー会の正会員になることを目指して、オフの時間は試験勉強中心の生活となっています。
とはいえ、息抜きも必要ですので、ジャンルを問わず音楽を聴いたり、温泉に入りに行きます。東京では黒湯の温泉が有名で、遠出せずとも手軽に行けるのが良いです。また、普段はパソコンに向かっていることが多いので、運動不足解消の一環として最近は近くの公園でウォーキングも行っています。四季の移り変わりも楽しめて気分が良くなるのでオススメです。

自問自答を繰り返しながら、 「点」の知識を「線」へと つなぎ合わせていく

入社時に同期がこのようなことを言いました。
「今は分からないことが分からない状態だが、まずは何が分からないのかということを分かるようにしたい」
この言葉どおり、入社してからは何が分からないのかも分からない時期が続きました。時間の経過とともに、仕事の仕方が分かり始め、仕事を終わらせることができるようになりました。ここにきて、ようやく何が分からないのかがぼんやりと分かり始めました。

その後、業務の必要性を意識し始め、また業務に関する基礎的な知識を習得しつつ、業務に関する法令などの意義を考えることを繰り返しました。自問自答を繰り返す中で初めて何が分からないのか明確になったことで、1人で調べることや、質問をすることによって求めていた答えが得られるようになりました。点となっていた個々の知識がつながり始め、線となっていくことで、自らが算定した結果についてそれが妥当であるのか、合理的であるのかなど、広い視野を持てるようになり、課題、改善点を認識できるようになりました。
2020年の夏に異動があり、業務内容が大きく変わったことで、「分からないことが分からない」部分もありますが、再び広い視野を持ち、課題、改善点を持てるように今は努力をしています。

WORK 02

保険の健全性を守り、社内外からの信頼に応える

保険計理人室の業務内容は、保険計理人が効率的に業務を遂行できるよう業務の補佐を行うことです。保険計理人は、法令などに基づき、保険会社が選任する義務を負っています。保険計理人は決算部門や商品開発部門などから独立した立場で、保険料の算出方法や責任準備金の算出方法など、保険数理に関することについて関与する義務があります。また、毎決算期において、①責任準備金が適正に積み立てられていること、②契約者配当が公正・衡平に行われていること、③保険会社の業務の継続性に関すること、についての確認を行います。そして、その結果を記載した意見書を取締役会に提出しなければなりません。
主計部企画室では、保険引受リスクについての検証や、生命保険会社の企業価値を表すと考えられているEV(エンベディッド・バリュー)を算定し、四半期ごとの開示を行っています。このEVは株価にも一定の影響を与えると考えられているため、社内のみならず投資家なども重視している指標です。

世界的な基準の統一を見据え、
リスク量をシミュレーションして計測する

保険計理人室では、業務内容の紹介のとおり、保険計理人は保険数理に関することについて関与する必要があるため、随時保険数理に関する説明・報告が様々な担当から行われることから、その日程などの調整や議事録の作成などを行います。
また、決算時には保険計理人の指示のもと、保険計理人の確認業務を補佐し、意見書などの報告資料の作成を行います。ほかにも、社内における課題解決のために発足されたプロジェクトのうち保険計理人がかかわるものについて参画しています。
主計部企画室では、保険契約の引受けに関する社内基準や保険金などの支払に関する社内基準について改正があった場合に、様々な観点からその改正についての検証を行います。また、現在、国際的な機関を中心に検討が進められている統一的な資本基準の検討に係る社内プロジェクトに参画するとともに、それと整合的な保険引受リスク量を、将来収支シミュレーションなどを行って計測しています。

間違いのない情報を世の中に届けることで、
全国の社員が胸を張って働く後押しをしたい

会社の規模が非常に大きいことが、かんぽ生命の魅力だと考えています。仕事においては、担当ごとに高度な専門性が要求されるため、一つ一つのことに深くかかわることができ、専門性が育ちやすい環境にあると思います。会社としては、日本でも有数の保険契約を保有していることから、大量のデータがあり、様々な観点からの分析が可能です。
今後は決算関係以外にも、商品開発やリスク管理などアクチュアリーとしての専門性をより高めながら、機械学習やビッグデータ解析を用いた分析などもしてみたいと思います。ゆくゆくは、シンプルで小口という当社商品の魅力を最大限に生かし、かつグループの強みである全国各地に存在する郵便局のネットワークを活用した事業運営にもかかわっていければと思います。
そういった目標にたどり着くためにも、業務の必要性や意義を考えながら、並行して基礎的な知識の習得を行っています。特に伝統的にアクチュアリーがかかわっている部署の仕事はアクチュアリー試験の教科書に記載があるものも多くあるので、早くアクチュアリー会準会員、正会員になることは自身の業務内容をより深く知るためにも重要であると感じます。

ただ、自分が理解するだけでなく、社内外の多くの方々にご理解いただくために、また後任へ引き継いだ際に業務の質をできる限り落とさないためにも、引き継ぐことを前提とした働き方も大切にしています。具体的には、担当業務内容の考え方やその根拠などを業務と並行してまとめて残しておくようにしています。
物事を粘り強く考えられる人は、この仕事で力を発揮しやすいのではないでしょうか。決算関係の業務の根拠の多くは法令などにあります。その法令などをただ守るだけではなく、要請されている意義について自分なりの考えを持ったうえで、数値の作成・分析を行うことが必要だと思います。お客さまと直接接する機会があまりない部署ですが、決算などの数値を作成しそれが正しいことの確認を通じて、郵便局や支店などのお客さまと直接接する社員のみなさんがお客さまに胸を張って仕事できる環境を、共に作っていければ良いと思います。

WEEKLY
SCHEDULE

  • AM

    PM

  • 将来収支の数値の作成・検証

    数値の作成・検証、
    担当内での打ち合わせ

  • 数値の作成・検証

    他担当との打ち合わせ、
    数値の検証

  • 集計値の確認

    集計値の確認・
    集計結果の分析

  • 集計結果の分析

    集計結果の確認資料作成

  • 集計結果の説明資料作成

    保険計理人や部長への集計結果の説明

  • 音楽鑑賞

    試験勉強、ウォーキング

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