地域基幹職・エリア基幹職・一般職の先輩のキャリア


第三集配営業部
2016年入社
S.K.

地域基幹職として日本郵便に入社したS.K.は、人口約21,000人の町にある郵便局で配達業務に就いた。配達も営業も誠実に取り組み実績を積み重ね、現在は県庁所在地の大規模郵便局で課長代理を務めながら、日々の業務に邁進している。

EPISODE 01 速く、ただし正確に届けることの 大切さと難しさを知る
坂道で停めたバイクを転倒させたり、まさかの誤配達で謝罪に出向いたり、当初は失敗も多かったS.K.だが、持ち前の誠実さで地域の人たちとコミュニケーションを重ねるうちに、配達でも営業でも高い評価を得るようになった。
配達が上達するにつれ
仕事が自分に合っていると実感
S.K.は学生時代、郵便局に勤務する知人の紹介で、数か月間“局集”と呼ばれるアルバイトをしたことがあった。局から局へ郵便物や荷物を運ぶ仕事である。
「当時は日本郵便への就職という意識はなく、単純にアルバイトをしていただけでした。卒業後は食品製造の仕事に就いたのですが、別の分野の仕事にチャレンジしたいと思うようになり退職。そんな時、郵便局のアルバイトを紹介してくれた知人が声をかけてくださり、今度は本気で日本郵便の社員として働いてみたいと考えるようになったのです」。
S.K.はいったん契約社員として配達業務を経験した後、第二新卒として採用試験を受け地域基幹職として日本郵便に入社した。配属先は人口約21,000人の町の郵便局だった。300~400軒の担当区域を受け持ち、郵便物を配達する。朝、配達しやすいように郵便物を大小、順路順などに整理、バイクの点検をしてから出発する。配達を終えると局に戻り、書留などの返納、宛先違いなど事故郵便物の処理、住所変更などの配達資料等の整備を行い1日の業務が終わる。
「もともとアルバイトの経験から、郵便局で働く人たちの人柄なども知っていたので、職場にはすんなり溶け込めました。配達の仕事もだんだん慣れて、配達スピードも少しずつ速くなっていきました。上達している実感が持てるようになり、ああ、この仕事は自分に合っているなと感じるようになりました」。

気をつけていたが、まさかの失敗
身の引き締まる思い
仕事は順調に思えたが、甘くはなかった。1つはバイクの扱いである。S.K.はこの仕事を始めるまでバイクに乗ったことがなかったため、初めのころ、その扱いはいささかギクシャクしたものだった。坂道にバイクを停めた際に、ロックのかけ方が悪く、転倒させてしまったこともある。
「配達業務において交通安全は絶対に守らなければならないことなので、当初はバイクの運転にかなり気を使いました。ただ、ある程度の時間がたてば、誰でもスムーズに乗り回すことができるようになります」。
もう1つ、痛恨の失敗がある。ある時、上司から呼ばれてS.K.は誤配達をしてしまったことを知らされる。誤配達を受けた家の方が局に電話をくださったことから、S.K.のミスが発覚したのである。すぐに誤配達先の家に出向いて謝り、郵便物を回収して、正しい宛先の家に届けた。注意していたつもりだったが、間違えていたのである。
「配達スピードが速くても、正しい宛先に届けることができていなければ、配達業務に携わる者として、それはもう絶対にダメなわけです。身の引き締まる思いがしました。上司からも同じ失敗をしないように注意を受けましたが、何より自分自身、同じ失敗はしないぞと心に誓いました」。

EPISODE 02 メンバーのフォローと 営業での声掛けを学ぶ
入社5年目を迎えた2020年4月、S.K.は主任に昇進した。班のメンバーを助けるように気を配るようになり、自らの営業成績も主任のポジションに相応しいものにしたいと思うようになった。上司から役職者の心得を学んだのもこのころである。
心に響いた班長の言葉
実績と覚悟が生む説得力
配達業務は配達区域別に班が編成されている。S.K.が働いていた郵便局では2つの班に分かれていて、所属している班には12~13人のメンバーがいた。班長ではないが、メンバーのことを気に掛けるポジションとなった。
「配達はその日によって分量が異なります。また、経験値によって、配達スピードも異なるため、配達が早く終わった人は、まだ配達中の人のサポートに入って、一部の郵便物を分担して配達しなければなりません。自分の配達は速やかに終わらせて、班のメンバーに連絡を取り、遅れているようであれば助けに行くように心がけました」。
この時代にS.K.は素晴らしい班長と巡り合った。S.K.に班の運営を任せてくれ、「自分の思うように業務を回していい。何かあれば班長として全部責任を取る」と言われたのである。
「すごく心に響く言葉でした。責任なんて誰だって取りたくないものです。自分を信頼して任せてくれるわけですから、なんとしてもその信頼に応えたいと思いました」。
その班長も配達業務をしているのだが、誰よりも速く、正確に配達できる。営業成績も抜群にいい。圧倒的な実績を持っているので、言葉に説得力が生まれるのだ。そのうえで、若手に仕事を任せる覚悟を示し、意欲を喚起してくれる。今の自分にはまだ届かないけれど、「こういう人を目指したい」とS.K.は思った。

会話を重ね人間関係を築くことが
営業の第一歩となる
配達業務の中には、営業の仕事もある。切手、はがき、レターパックなどのほか、お中元やお歳暮にも使えるカタログ商品の販売も手掛ける。郵便局の窓口でも購入できるものだが、お客さまにとっては、郵便局まで出向かなくても良いので便利だ。ただし、配達員がこうした販売を行っていることを知らない人も多い。

「こちらから声をかけることで、『買えるのなら、今買っておこうか』という行動につながります。積極的に一歩踏み出す必要があります」。
とはいえ、そんなに難しいことではない。企業なら切手やレターパックを使う機会は多く、取引先にお中元やお歳暮を贈ることもある。そのたびに郵便局に足を運ぶのは時間も手間もかかるので歓迎されることが多い。
「配達のついでに一声かけることで、購入していただけるものです。ただ、ポイントは日ごろからのコミュニケーション。『今日は暑いですね』とか、何気ない会話を普段から交わして良好な人間関係を結ぶことが営業の第一歩。それができていると、ちょっとしたお奨めも話しやすいし、お客さまも受け入れやすい」。
これは一般家庭でも同じことだ。S.K.が配達していた町は高齢化が進んでいることや、配達時間帯に働き手が不在のことも多いので、会話の相手は「おじいちゃん、おばあちゃん」になることが多い。S.K.は日ごろから笑顔で何気ない会話を交わしている。するとお客さまから「雨なのに大変だね」「今日も暑いのに、ご苦労さま」といった言葉をいただくこともあって、とても励みになる。
「『あなただから、買いますよ』と言っていただくこともあります。誠実に配達業務を行い、ふだんから良好な人間関係を構築しているかどうかが、営業成績にも反映されるのです」。

EPISODE 03 小さな挑戦を繰り返すことで 見えてくる未来がある
入社8年目を迎えたS.K.は、県庁所在地にある大規模郵便局に異動となり、課長代理の役職に就くこととなった。基本業務は同じだが、人間関係も配達区域も新しい環境となり、S.K.は新たな挑戦をスタートさせた。
県庁所在地の大規模郵便局へ
初めての異動で環境が変化
2023年4月、入社8年目を迎えたS.K.は、大きな転機を迎えた。入社以来所属していた町の郵便局を離れ、県庁所在地にある大規模郵便局に勤務することになり、役職も課長代理となった。配達業務を基本に営業も手掛ける仕事内容自体に変わりはないが、環境は大きく変わった。
「最初は手探りでしたよ。課長代理という肩書をいただいたので、周囲からの見られ方も変わります。上に班長もいますが、以前はいろいろ挑戦してもいいよ、という立場でした。それが、班の運営はできて当たり前、という立場に変わったわけですから」。
受け持つ区域も400~500軒となり、約100軒、以前より多くなった。戸建て住宅、マンション、企業、青果店など多様なお客さまがあるので、そのニーズに合った営業を心がけている。また、交通環境も異なる。配達担当区域には車の通行の多い大通りも含まれるようになり、バイクの運転も以前より気を使うことが増えた。新しい環境なので、最初のころは特に日々、事故なく役割を果たすところに重点を置いたという。
「ただ、配達における業務手順や営業での声かけなど基本業務は、異動になっても変わりません。配達の遅れているメンバーをフォローしたり、休暇などに対応して担当区域を柔軟に変更したりする班の運営も、メンバーこそ変わりましたが、基本は同じです。当初、新しい環境に慣れるのか不安もありましたが、とにかく精一杯頑張ろうという気持ちでした。日本郵便は人柄の良い人たちばかりなので、その面でも安心して新しい環境で働くことができました」。

部長、郵便局長などの
管理者を目指したい
入社以来、着実にステップアップしてきたS.K.だが、今後のキャリアについて、どのように考えているのだろうか。
「今は班の運営をしていますが、いずれは班だけでなく1つの部署の責任者だったり、郵便局だったり、より広い範囲の管理者を目指していきたいと考えています。役職で言うなら、部長や郵便局長ですね」。
ただ、そこに至るまで、地道に研鑽を積む必要があるとS.K.は話す。頭の中にあるのは、以前勤務していた郵便局で出会った班長の姿である。
「圧倒的な実績、部下を信頼する度量など、自分はまだまだその域に達していません。周囲の人たちをよく観察し、状況を把握したうえで、管理職として人を動かしていく力を磨く必要があります。相手がお客さまであれ社内の人であれ、大切なのはコミュニケーションを通じて信頼関係を構築することです」。
そのうえで、「挑戦する気持ちが何より必要だ」とS.K.は言葉に力を込める。
「挑戦しないと何も始まりません。挑戦すれば失敗することもあるでしょう。でも、必ずそこから学ぶことができて成長できる。お客さまにこんな声かけをしてみようとか、班のメンバーにこの仕事を任せてみようとか、日々の業務の中で、小さな挑戦を繰り返していくことで、見えてくる未来があると思っています」。
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