そばにいるから、できることがある。

総合職の先輩のキャリア

山内 志毅 Motoki Yamauchi
不動産部事業推進担当 /
2010年入社

Episode 01

自分が探していた仕事が
確かにここにはある

新入社員研修での体験、人事制度づくりと、山内の語るキャリアのなかでの印象的な思い出は、いつも「人との関わり」が中心にあった。

お客さまとの一期一会は
金額に換算できない価値があった

最初に配属されたのは、東京・大田区の郵便局。ここでの新入社員研修で山内は忘れられない出来事を経験することになる。年賀状の販売のため、地図を片手に電動自転車で住宅街を回っていたときのことだ。

アポイントなしの訪問だけに、話を聞いてもらえないことも多い。そんななか、ある公営住宅を訪問したところ、郵便局の新人だとわかったお客さまが、自ら購入してくださっただけでなく、近所の親しい人たちを次々に紹介してくださった。

「初対面の人から好意的に迎えていただけたのは、郵便局がお客さまにとって信頼できる存在だったからです。こういうお客さまの信頼に応える仕事をしていかなければならないと心に誓いました。金額にすれば数百円、数千円単位の売上でしたが、私にとっては金額に換算できない、すばらしい価値ある体験でした」と山内は話す。

山内は学生時代、生物学を専攻していたが、人と接する仕事がしたいと考え、就職活動では生物学とは関係のない就職先を候補にしていた。「『人の縁を信じたい』という気持ちから、最初に内々定を得た企業に就職すると決めていて、ご縁があって日本郵便に入社することになりました。新入社員研修での年賀状販売の出来事は、まさに一期一会の人の縁。日本郵便に入社して本当によかったと思いました」と山内は話す。

約37万人の社員に関わる
制度づくり
重い責任と大きなやりがい

入社2年目、山内は本社人事部制度戦略担当となる。人事関係規程、人事評価制度、障がい者雇用制度などを取り仕切ることになった。

「郵便局は日本全国に約2万4千局あり、日本郵便だけで正社員が約19万人、非正規社員が約18万人います。自分が関与する制度づくりによって、例えば、休暇が取得しやすくなったり、雇用条件が変わったりするわけですから、その責任は非常に重いものでした。人事制度の企画、改正を扱う仕事はインパクトがあって、やりがいがあると感じました」と山内は語る。

山内が人事部に異動した2011年は、東日本大震災が起きた年でもある。東北地方の郵便局は大きな被害を受け、国からの助成金を申請することになった。各郵便局から勤務表を提出してもらい、支社や労働局と調整しながら申請作業に取り組んだ。

「ただでさえ被害に苦しんでいる各郵便局に申請事務の負担はかけられません。イレギュラーな仕事ではありましたが、本社の人事担当者として、できる限りのサポートをさせていただきました」と山内は話す。

Episode 02

異動というより転職に近い
幅広い日本郵便の事業を体感

希望がかなった中国支社勤務、想定外だったが思いのほか魅力的だった不動産事業。どちらも山内にとってかけがえのない経験となった。

各郵便局の課題解決のため
支社・本社との橋渡し役となる

2年間の人事部勤務を終えた山内は、入社4年目、中国支社に異動し、福山郵便局駐在となる。山内は広島県出身で、地方勤務をするなら中国支社がいいと希望していたため、内心嬉しかったという。担当地区連絡会の営業推進や人事関係の補佐業務を担った。

「各郵便局がいろいろな課題を抱えています。その課題を解決するために、
支社・本社と折衝する必要があるため、私がその橋渡し役となりました。局長から『こんな施策を打ちたい』と提案があったときに、『一緒にやりましょう!』と応援したり、『ここはこのように工夫しませんか』と助言したりする役割です」と山内は説明する。

思い出深いのは、地区連絡会という約100局の集まりの単位で開催した社員慰労会。「社員が主役。社員に恩返しをしたい」と常々口にしていた局長が発案したもので、どこの場所でどのような催しとするか、山内もアイデアを出しながら一緒になって懸命に準備した。「社員の皆さんが『また仕事頑張るね』と言っていたのを聞き、こちらももっと頑張らなくてはと思いました」と山内は振り返る。

現場に近い支社勤務が楽しく、山内は次の異動のタイミングでも支社勤務を希望した。だが、今度は希望とは異なる辞令が出た。

不動産部で契約審査
初めて社外の人と接する仕事

入社6年目、本社不動産部に勤務することになる。もともと山内は入社後10年間、いろいろな仕事を経験したいと思っていた。それがその後のキャリアの上で財産になると考えていたからだ。それだけに、驚きはしたものの抵抗感はなかったという。

不動産部1年目で山内が担当したのは、契約審査の仕事だった。不動産部は、調達契約を結ぶ権限を持っている。例えば、建設工事の入札や事業パートナーの決定に係るコンペ等の契約手続きを、ゼネコンやデベロッパー等と交渉、連携して行う。また、テナントの入居を募集する場合は、テナントの与信審査も行わなければならない。こうした業務を担当することになった。

「それまで社内やグループ内の仕事が中心だったのですが、社外の人たちと接する機会が多くなりました。不動産事業は自分にとって未知の世界だったので、仕事内容がとても新鮮で、面白いと感じました。日本郵便で働くことの魅力の一つは、いろいろな事業を所管する部署があって、異動すると転職したと感じるくらい仕事内容が変化することがあることです。私も不動産部に異動して、自分の興味の幅がどんどん広がっていくことを実感しました」と山内は語る。

Episode 03

鉄道会社に2年間出向
キャリアのターニングポイント
となる

鉄道会社に出向し、本格的な不動産開発を経験することで、不動産事業のエッセンスを貪欲に学んだ山内。次にどんな仕事に就くのかわからないが、「人と人をつなぐ仕事がしたい」という思いは今もゆるがない。

自分の頭で考え、提案し
行動することが求められる

入社8年目、山内は都内に路線を有す鉄道会社に出向、不動産開発を手掛ける一員となった。「キャリアの大きなターニングポイントになった」と山内は振り返る。出向先の会社は、行政や地元の方々に対して積極的な提案を行いながら、地域の方々と一体となって街全体をプロデュースしていた。

「これまで私が従事した仕事では、多くの場合、整備された規程やマニュアルに基づき、社内・社外と調整しつつ、業務を遂行していました。ところが、出向先の鉄道会社では、自ら考え提案し、行動していくことが求められました。企業文化が違うというのは、こういうことかと目から鱗が落ちる思いでした」と山内は言う。

日本郵便の不動産部からは、定期的にこの会社に出向している人間がいる。鉄道会社は沿線の不動産開発を通して、沿線の価値を高めることに熱心で、不動産開発のプロ集団という一面を持つ。そんな会社から貪欲に学ぼうとしているところに、日本郵便の不動産開発にかける意気込みが感じられる。
ビル1棟建てるにしても、そのビルがどのような機能を持ち、その街で暮らし生きる人、その街に来る人にとってどのようなインパクトをもたらすか、単独のビルだけではなく街全体を考えること。山内の不動産に対する見方は、出向の2年間で劇的に変わった。

その街にある郵便局を
活かした街づくりの夢を描く

2020年4月、入社11年目となった山内は、日本郵便の不動産部に復帰した。郵便局を活かした街づくりを仕掛けられないものか。グローバルIT企業や日本の自動車会社が取り組もうとしている街づくりなどが気になっている。

「郵便局をサービス提供の場としてだけでなく、その街に合った人と人のつながりを生むコミュニティハブとして機能させつつ、日本郵便の提供する物流、金融サービスと一体となり、その街の利便性をより向上させ、人々に住みたいと言ってもらえるような魅力ある街づくりがしてみたい」。いつのまにか山内は、こんな夢を語るまでになっていた。

一方で長い将来を見据えた場合に、不動産以外の事業分野も経験してみたい気持ちもあると山内は言う。未知の分野に飛び込んでみたら、驚くほど自分が成長できた。また別の分野に飛び込めば、また新しいワクワクするような体験ができるのではないか。

ただし、どんな仕事を担当するにしても、「人と人をつなぎたい」「人とのご縁を大切にしたい」という山内の思いにゆるぎはない。新入社員研修で体験した年賀状を巡る一期一会のお客さまとの思い出は、今も山内の仕事をしていくうえでの原点であり、キャリアを支える確かなバックボーンとなっている。

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